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【事例】ショートドラマでEC売上|ウテナ170%・フェムケアMAPUTI約200%

【事例】ショートドラマでEC売上|ウテナ170%・フェムケアMAPUTI約200%

「ショートドラマは“バズる”けど、売上につながるの?」——本記事は、公表されているEC・D2Cのショートドラマ事例とその成果を分析します。再生数だけでなく、売上・購入意向まで動いた実例から「なぜ効いたのか」を読み解きます。

成果サマリー(実在事例)

事例 公表されている成果
ウテナ「マトメージュ 前髪グルー」×studio15 売上が前年同月比170%
フェムケア「MAPUTI」(lojus) EC売上・アクセスが約200%/ブランド検索3万回超
コーセー「ビオリス」(PP) 再生630万回超/好意度120%・利用意向112%
KDDI/UQ WiMAX×studio15 公開20日で1,000万回再生

Q. ショートドラマはECの売上につながるのか?

つながります。再生やエンゲージメントだけでなく、売上・購入意向の数字が動いた事例が複数公表されています。共通点は「商品を主役にせず、物語で“使う人の変化”を見せた」こと。以下、実例で確認します。


1. 事例:ウテナ「マトメージュ」— 売上が前年同月比170%

ヘアスタイリングのウテナは、前髪用グルーのプロモーションで、コメディ仕立ての縦型ショートドラマ「ドラマみたいだ」をTikTokで展開し、Spark Ads(投稿のブースト)と組み合わせました。結果、キャンペーン月を含む3か月の売上が前年同月比170%に伸び、ブランド想起・購入意向もリフトしたと公表されています(出典:TikTok For Business 公式)。

「面白い物語として見せ、その中で商品を自然に登場させる」——広告色を抑えたことが、視聴の最後まで見られ、購買に転換しました。


2. 事例:フェムケア「MAPUTI」— EC売上・アクセスが約200%

フェムケアブランド「MAPUTI」(運営:lojus)は、女性同士の物語を描く縦型ショートドラマ「ユーレイの彼女と私の恋」をYouTube・TikTokで毎週無料配信しました。結果、ECサイトのアクセス数・商品売上がともに約200%(1か月後170%→2か月後約200%)に伸長。ブランド検索数も放映月に3万回超(通常の4〜5倍)に達したと報じられています(出典:日経クロストレンド/PR TIMES)。

注目すべきは、ブランド名をあえて前面に出さない物語で、かえって興味と検索を喚起した点です。「売り込まない」設計が、結果として売上と指名検索を動かしました(→なぜ物語は人を動かすのか)。


3. 事例:コーセー「ビオリス」— 好意度120%・利用意向112%

コーセーコスメポートは、人気のTikTok縦型ショートドラマ「毎日はにかむ僕たちは。」に、ビオリスなど自社ブランドをプロダクトプレースメント(物語内に自然に配置)しました。動画は再生630万回超を記録し、調査でビオリスの好意度120%・利用意向112%というリフトが確認され、第2弾も実施されています(出典:AdverTimes)。

商品を“説明”するのではなく、視聴者が没入する物語の中に置くことで、好意度と利用意向という購買前の指標を押し上げた事例です。

通信の事例も。KDDI/UQ(WiMAX +5G)は縦型ショートドラマ『#ひとりじゃないみたいだ』を公開し、20日で1,000万回再生を突破しました(出典:販促会議)。物語型は、商材を問わず到達を生みます。

アパレルの先駆例:アダストリア「Heather」

アパレルのアダストリアは、早くから縦型SNS連続ドラマ(「デートまで」等)に取り組み、公開4か月で累計120万回再生を突破、新規顧客の流入につなげました。担当者は「施策自体が売上につながった」と語っています(売上の具体%は非開示/出典:日経クロストレンド)。

成功事例に共通する3点

ウテナ・MAPUTI・コーセー・アダストリアに共通するのは、(1)商品を主役にせず“使う人の変化”や“面白い物語”を見せること、(2)冒頭で売り込まず最後まで見せきること、(3)視聴を指名検索・購入の導線につなげていること。「広告に見えない」ほど、結果として売上・検索が動いています。


4. なぜ効くのか:「縦型・短尺・物語」は数字でも有利

これらの成功は、媒体特性のデータとも一致します。

  • 縦型は横型より圧倒的に効く:TikTokの縦型・全画面広告は広告認知率+63%・購入利用意向+34%。横型(+18%・+13%)に対し、購入意向で約2.6倍の差をつけました(出典:TikTok Ads/MarkeZine)。
  • 冒頭3秒が購買を左右:開始3秒以内に商品を紹介すると購入利用意向+34%(出典:TikTok Ads/MarkeZine)。
  • 市場も縦型へ急シフト:2024年の縦型動画広告は900億円で前年比171.1%、シェアは8.4%→12.4%へ拡大(出典:サイバーエージェント/デジタルインファクト・MarkeZine)。

加えて、UGC(生活者の投稿)に触れた買い物客のCVRは5.6%(触れていない層2.1%=約2.7倍)という調査もあり(出典:YOTPO)、「物語で発見 → UGC・レビューで安心 → 指名検索・購入」という導線が王道です。


5. EC/D2Cで活かす設計の型

成功事例に共通する設計を、実務の型として整理します。

設計要素 やること 狙い
主役設定 商品でなく「使う人の変化」を主役に 広告臭を消し、最後まで見せる
冒頭3秒 共感シーン・問いかけで引き込む 離脱を防ぎ視聴完了率を上げる
商品の出し方 物語に“さりげなく効く小道具”として 「自分も試したい」を生む
導線 プロフィール・概要欄・次話へ誘導 視聴を購買・指名検索につなげる
媒体 ターゲットに合わせ、世界観を統一 新商品認知と相性(Z世代女性70%がInstagramで新商品に出会う:SHIBUYA109 lab.)
設計の考え方
設計の考え方

「視聴完了率=CVの先行指標」と捉え、脚本段階から視聴維持を設計するのが、ECでショートドラマを外さないコツです。“人とリアルさ”が安心を生む構造はライブコマースでも確認され、視聴経験者の54.8%(20代は66.2%)が実際に購入しています(出典:NTTコム)。ショートドラマで興味を作り、レビューやライブで安心を補強する組み合わせも有効です。


よくある質問

Q. ショートドラマと通常の縦型広告はどちらが良いですか? A. 認知〜興味では「広告に見えない」ショートドラマが有利な場面が増えています(ウテナは売上前年同月比170%)。指名・刈り取りは運用型広告と併用が基本です。

Q. 商品を全然見せないと売れないのでは? A. 「見せない」のではなく「主役にしない」だけです。MAPUTIはブランド名を前面に出さない物語で、EC売上・アクセス約200%、ブランド検索を通常の4〜5倍に伸ばしました(出典:日経クロストレンド/PR TIMES)。

Q. 効果はどう測りますか? A. 視聴完了率を先行指標に、売上・広告経由CVR・ROAS・指名検索・好意度/利用意向で評価します。コーセー・ビオリスのように好意度120%といったブランドリフトも指標になります(出典:AdverTimes)。

Q. 単発とシリーズ、どちらがいいですか? A. 認知〜興味づくりはシリーズで関係を育てると効果的です。単発は刈り取り(指名・リターゲティング)と相性が良く、役割を分けて併用するのが王道です。

Q. 縦型と横型、ECではどちらを優先すべきですか? A. 縦型を優先してください。TikTokの縦型全画面広告は認知+63%・購入意向+34%で横型を大きく上回り、市場も縦型へ急シフトしています(出典:TikTok Ads/MarkeZine)。


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出典

※各事例の成果は上記出典の公表値です。日経クロストレンドの数値は記事の公表範囲に基づきます。